足首は私たちの動作の基礎となる重要な関節です!日々の歩行やスポーツ活動において、足首の可動性は全身のパフォーマンスに大きく影響します!
しかし、現代の生活様式では靴の着用や座位中心の生活により、足首の可動性が制限されがちです。
特に日本人の生活が和式から洋式に変化したことで、しゃがむ機会が減り、足首の硬さに悩む人が増えています。
今回は足首の可動性を高める最新のエクササイズを紹介し、その科学的根拠についても解説します。これらのエクササイズを取り入れることで、日常動作の改善だけでなく、スポーツパフォーマンスの向上も期待できるでしょう!
足首の機能と可動性の重要性
足首の基本構造と動き
足首(足関節)は主に6つの動きをします!
- 背屈:足を体の前面に向けて曲げる動き
- 底屈:足を体から離れる方向に向ける動き
- 回内:足を正中線に向けて内向きに傾ける動き
- 回外:足を正中線から離れるように外向きに傾ける動き
- 内転:つま先を正中線に向けて内向きにする動き
- 外転:つま先を正中線から離れるように外向きにする動き
正常な足首の可動範囲は、背屈(足を上に向ける動き)で約20度、底屈(つま先を下げる動き)で約45度とされています。研究によれば、しゃがみこみ動作には自分で足首を背屈させる場合で14.3度、他者に動かしてもらう場合で36.5度の可動域が必要とされています! 出典: マイナビコメディカル
足首の可動性が低下する原因
- 現代の生活習慣:靴の着用や座位中心の生活により、足首を十分に動かす機会が減少
- 筋肉の硬さ:特にふくらはぎにある腓腹筋とヒラメ筋の柔軟性低下
- 脂肪組織の癒着:踵やアキレス腱の近くの脂肪組織が硬くなり、動きを制限
- 骨のアライメント(位置)の乱れ:筋肉のアンバランスや組織の硬さにより、本来の骨の位置がずれる
足首の可動性向上がもたらすメリット
- ケガのリスク軽減:足首だけでなく、膝、ハムストリング、股関節などのケガ予防
- パフォーマンス向上:特にランニングのスピードアップに貢献
- 正しいフォームの実現:スクワットなどの運動において深く沈み込むことが可能に
- 日常動作の改善:しゃがみこみや階段の上り下りなどがスムーズに
- 浮腫みや冷えの改善:血行促進効果による全身の健康増進
足首の可動性を高める最新エクササイズ
1. MPジョイントストレッチ
足指の付け根を柔軟にして蹴り出しをスムーズにするエクササイズで!MP関節(中足趾節関節)は、歩行の蹴り出しに不可欠で、ここがうまく動かないと足底筋膜炎になりやすくなります!
やり方:
- 四つん這いで爪先を立て、MP関節を甲側に曲げる(背屈)
- 手足の位置は変えずに尻を踵に乗せ、MP関節をさらに深く背屈して2秒キープ
- 元の姿勢に戻り、10回繰り返す
2. エレベーテッド・エキセントリック・カーフレイズ
エキセントリックエクササイズは筋肉が弛緩するときの筋力強化に焦点を合わせており、関節のモビリティ改善に大きな効果があります!このエクササイズは背屈の動きを全般的に強化します!
やり方:
- 階段のように、少しだけ高くなった台の端に、両足をそろえて立つ
- 足の前部分だけを台に乗せ、かかとは宙に浮かせる
- 両脚をまっすぐに伸ばし、母指球に体重を乗せてかかとを上げる
- その状態で静止し、続いてゆっくりと、できるだけ低い位置までかかとを下げる
- 8回×3セットで実施する
- 必要に応じて、安定したものにつかまってバランスをとる
アドバイス:最初は簡単なレベルから始め、慣れてきたら回数を増やしたり、ウェイトを持って抵抗を増やすことも可能です!
3. ヒール・アンド・トゥ・ウォーク
このシンプルなエクササイズは2つの方法で足首を鍛えます!まず、関節を十分に背屈または底屈させ、次にアイソメトリックな状態で姿勢をキープして歩きます!
やり方:
- 足をそろえて立ち、かかとで立つ
- その姿勢のまま前に進み、適度な距離を歩く(部屋の反対側まで、など)
- 今度は逆の動きで、つま先立ちになる
- その姿勢のまま前に進み、適度な距離を歩く
アドバイス:重要なのは、動きをコントロールしながらゆっくり歩くことです。急いで行う必要はありません。
4. アンクル・アルファベット
シンプルなエクササイズですが、足首で可能な6種類の動きをすべてカバーしており、特に足首の回転の動きを鍛えるのに有効です!
やり方:
- 床に座って脚を伸ばし、巻いたタオルをふくらはぎの下に置く
- 一方の足を使って、小文字のアルファベットを空中に書く
- 反対側も同じように繰り返す
アドバイス:このエクササイズは、椅子に座りながら、または机に向かっているときにもできるので、デスクワークの合間に実施すると効果的です。
5. アンクルジョイントストレッチ
モビリティ関節たる足首において、蝶番のような役割を担う距骨をターゲットにしたエクササイズです。前後の可動域が広がると足首をまっすぐ前へ出せるようになります!
やり方:
- 片膝を立て、反対の膝は曲げて正座のように座る
- 立てた方の足首の付け根を両手の親指で押さえる
- 上体を倒して前に体重移動し、2秒キープして上体を戻す
- 10回繰り返し、反対側も同様に行う
6. 踵上げ運動(膝を伸ばした状態・曲げた状態)
腓腹筋とヒラメ筋は、膝の位置によって働き方が変わります。膝を伸ばした状態では主に腓腹筋に、膝を曲げた状態では主にヒラメ筋に効果があります!
膝を伸ばした状態:
- 段差につま先を乗せて立つ
- 膝を伸ばした状態で、踵を上げ下げする
- しっかりと下まで踵を下げることを意識する
- つま先の方向をまっすぐ、内向き、外向きと変えて行う
膝を曲げた状態:
- 段差につま先を乗せて立つ
- 膝を曲げた状態で、踵を上げ下げする
- しっかりと下まで踵を下げることを意識する
- つま先の方向をまっすぐ、内向き、外向きと変えて行う
7. ダウンドッグ
ヨガのポーズとしても知られるダウンドッグは、ふくらはぎや腿裏の筋肉を効果的に伸ばすことができます!
やり方:
- 四つ這いになる。肩の下に手首、股関節の下に膝が来るようにセットする
- 股関節を引き込みながらお尻を天井に引き上げる。背中が丸くならないよう注意する
- 膝を伸ばして踵を床に落とす。完全に踵が床に付かなくても、ふくらはぎや腿裏の伸びを感じられればOK
- 余裕がある場合は、足踏みをするようにして膝を曲げながら踵を伸ばす動きも追加する
8. フットローリング
足裏からの連動性を高めて歩行のクオリティを向上させるエクササイズです。硬直した足裏の筋肉をほぐし、踵を経由してつながるふくらはぎの筋肉を柔軟にします。
やり方:
- 足裏を縦横3本で分割して考える(縦ラインの外側・内側は足裏のアーチに該当、横ラインは前・中・後足部の3本)
- 片足でテニスボールを踏み、縦横で各3ラインをそれぞれ5往復、転がしながら足裏をほぐす
- 反対側も同様に行う
9. 踏み台カーフレイズ
足首の伸展に関わる腓腹筋を刺激し、歩行時の足関節の動きをスムーズにするエクササイズです。
やり方:
- 高さ10cm程度の台を用意する。台の縁に土踏まずがあたるようにのり、脚を揃え、かかとの位置を台の縁より下げる
- 手は腰にあて、目線は前方へ。バランスを取りにくい場合は片手を壁についてOK
- 息を吐きながら、ふくらはぎに力が入っているのを意識してかかとを持ち上げる
- 吸いながら元に戻り、かかとを台の縁より低い位置まで下ろす
- 10回×3セット行う
10. 足の親指のストレッチ
足の裏に走る足底筋膜は、足のアーチからかかとを経てアキレス腱にもつながっています。ここに炎症やこわばりがあると足首のモビリティが制限されるため、ストレッチが効果的です。
やり方:
- 座って、一方の脚の向こう脛を反対側の脚のももの上に乗せる
- つま先を持ち、足の前部分を優しく引っ張りながら、できるだけ向こう脛の近くに引き寄せる
- 必要に応じて、反対側の手で足のアーチをマッサージする
- 60秒間、呼吸をしながら行う
アドバイス:足底筋膜炎に悩んでいる場合は、このストレッチを毎朝、起床する前に行うと効果的です。足底筋膜はこの時間帯に最も硬くなりやすいためです。
トレーニングプログラムの組み立て方
初心者向けプログラム
足首の可動性向上に取り組み始めたばかりの方には、以下のプログラムがおすすめです:
- アンクル・アルファベット – 毎日1セット
- 踵上げ運動(膝を伸ばした状態) – 週3回、10回×2セット
- 足の親指のストレッチ – 毎日1分間
- フットローリング – 週3回
中級者向けプログラム
ある程度の基礎ができている方は、以下のプログラムに挑戦してみましょう:
- エレベーテッド・エキセントリック・カーフレイズ – 週3回、8回×3セット
- ヒール・アンド・トゥ・ウォーク – 週3回、各方向20歩
- MPジョイントストレッチ – 週3回、10回×2セット
- ダウンドッグ – 週3回、30秒×3セット
上級者向けプログラム
より高いレベルを目指す方や、スポーツパフォーマンスの向上を目指す方向けのプログラムです:
- エレベーテッド・エキセントリック・カーフレイズ(重りを持って) – 週3回、10回×3セット
- アンクルジョイントストレッチ – 週3回、10回×2セット
- 踏み台カーフレイズ – 週3回、10回×3セット
- 全方向のつま先向きでの踵上げ運動 – 週3回、各方向10回×2セット
効果を高めるためのポイント
- 継続性:研究によれば、4週間継続することで足首の可動性に明確な改善が見られるとされています。毎日少しずつでも継続的に行うことが重要です。
- 様々な角度からのアプローチ:腓腹筋とヒラメ筋はねじれ構造を持つと言われています。つま先の向きを変えるなど、様々な角度から刺激を与えることで効果を高めましょう。
- 呼吸との連動:ストレッチの際は、深い呼吸とともに行うことで、筋肉の緊張をより効果的に緩めることができます。
- 日常生活での意識:エクササイズだけでなく、日常生活の中でも意識的に足首を動かす習慣をつけることが大切です。例えば、座っているときに足首の回転運動を行うなど。
- 適度な休息:筋肉の回復にも時間が必要です。毎日同じエクササイズを高強度で行うのではなく、適度な休息を取りながら進めましょう。
足首のモビリティチェック方法
自分の足首の可動性がどの程度あるかをチェックする簡単な方法を紹介します:
- シューズを脱ぎ、壁に向かって立ち、片膝を床につけてひざまずく
- 床に立てている足の親指は、壁から約13センチ離れた位置に置く
- 膝が壁につくように体重を前にかける
- 同じ動作を反対側の脚でも繰り返す
チェックポイント:
- かかとは床に対して立てておく
- 膝はつま先と一直線になる位置で動かし、その姿勢を崩さない
- 不快感がない範囲で行う
このテストで膝が壁に触れれば足首の可動性は良好、触れない場合は改善の余地があると考えられます。
まとめ
足首の可動性は、日常生活からスポーツパフォーマンスまで、私たちの動作の質に大きく影響します!現代の生活様式によって足首の動きが制限されがちですが、本記事で紹介したエクササイズを定期的に行うことで、足首の機能を改善することができます!
特に重要なのは継続性です。ハウ博士の研究によれば、4週間継続するだけでも足首の動き方が改善する可能性があります!今日から少しずつでも始めて、健康的な足首の機能を取り戻しましょう!
足首の可動性が高まれば、歩行が楽になるだけでなく、ランニングのパフォーマンス向上や、スクワットなどのエクササイズの効果向上も期待できます!さらに、足首から連なる「キネティックチェーン」を通して、膝や股関節などのケガ予防にも貢献してくれます!
健康的な歩みのために、ぜひこれらのエクササイズを日常に取り入れてみてください!
参考文献
- Tarzan Web「歩きの質が変わる。足首の柔軟性を上げるエクササイズ5つ」https://tarzanweb.jp/post-279359
- NIKE.com「エキスパートが伝授する、足首の可動性を高めるエクササイズベスト4」https://www.nike.com/jp/a/ankle-mobility-exercises
- マイナビコメディカル「足首を柔らかくするストレッチ3選!足首が硬くなる原因とは?」https://co-medical.mynavi.jp/contents/therapistplus/lifestyle/beauty/16956/
- ヨガジャーナル「足関節の可動域、歩行時の蹴り出し力が変わる【ふくらはぎの筋力強化】」https://yogajournal.jp/19959
今回は以上になります。
お読みいただきありがとうございました!
それでは一本締めで!よーお!
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