今回は前十字靭帯の役割や損傷、断裂について書いていきます！
前十字靭帯については比較的知っている人も多いのではないでしょうか？
アスリートが怪我する部位としてだけでなく、スポーツ愛好家の方々にも起きえる怪我になりますので知っておいて損はないかと思います。
では早速いきます！
前十字靭帯の役割について
前十字靭帯は膝関節の中で、大腿骨（だいたいこつ）と脛骨（けいこつ）をつないでいる強力な靭帯で、その役割は、主に大腿骨に対して脛骨が前へ移動しないような制御（前後への安定性）と、捻った方向に対して動きすぎないような制御（回旋方向への安定性）の2つがあります！
前十字靭帯を損傷すると、膝は前後方向および回旋方向の2つの方向に弛くなります。
前十字靭帯は、膝の中にある4つの靭帯のうちの1つですが、一旦損傷し断裂してしまったり、ゆるんだりした場合、他の靭帯に比べて治りにくいという特徴を持っているため、ひどい場合は、日常生活動作でも膝くずれなどの「膝がずれる感じ」や痛みが残ります。。。
スキー、サッカー、バスケ、バレー選手やコンタクトスポーツをする方がよく怪我をする部位となっています。
切れた前十字靱帯が自然に癒合することはなく、永続的に膝の不安定性と不安感が残るため、スポーツ復帰を目標とした場合、手術が必須とされていますのでスポーツを継続するのならば靱帯の再建手術が必要です。スポーツ復帰までは術後6～9ヶ月ほどかかります。
前十字靭帯の損傷について
スポーツ外傷として頻度が高く、ジャンプ後の着地、疾走中の急激な方向転換・ストップ動作、相手との衝突などによって、膝関節に異常な回旋力が加わって損傷します。受傷時には『ブツ』という断裂音（だんれつおん）を感じたり、膝が外れた感じがしたり、激しい痛みを伴ったり、徐々 に膝が腫れて曲りが悪くなったりします。膝の関節内に出血が見られることは、大きな特徴の一つです。
強い痛みのため、その後のプレーを続けることは困難となります、、
前十字靭帯は関節内部にあるため、断裂部からの出血は関節内に留まり、膝は腫れます。
前十字靭帯損傷の治療方針と手術の適応
スポーツ活動を継続したい方、日常生作でも スポーツ活動を継続したい方、日常生作でも “弛さ”や”膝崩れ”症状が出現してしまう方は、靭帯の再建手術を行うことが望ましいです。
早期のスポーツ復帰をご希望される場合を除き、どうしても急ぐ必要はなく、仕事や学校、ご家庭での都合に合わせて手術時期を決定します。ただし、その場合は膝を捻るような動作を繰り返すと二次損傷を起こしてしまうリスクがあるため、そのような動作を避けて生活することが必要です。
手術について
現在では、自分の組織を用いて再建する（自家腱移植）のが、世界的にもベストな方法とされています。当院で30年来主に行っている膝屈筋腱（ひざくっきんけん）を用いた関節鏡視下（かんせつきょうしか）再建術は、最小限の切開で大きな合併症もなく、術後の成績も安定しているため、有効な治療方法として確立されています。膝関節を構成する大腿骨と脛骨の最適部位に関節鏡を用いて細いトンネルを作製し、そこに採取加工した腱を貫いて上端と下端を金具で固定することで膝の安定性を得ることを目的とします。
ラグビー、柔道、アメリカンフットボール、相撲などコンタクトスポーツを行う重量級の方の場合は膝蓋腱（しつがいけん）を用いた再建術を行うこともあるようです！膝蓋腱は膝蓋骨と脛骨の間にあり、この腱の真ん中1/3程度を骨付きで採取し、移植腱として使用するとのことです！
まとめ
今回は前十字靭帯の役割や損傷、断裂について書いていきました！
私のお客様もスキーをしていて前十字靭帯断裂の大けがを負ってしまったので、アスリートだけでなく一般のスポーツ愛好家の方も注意が必要です！
手術の仕方によってはハムストリングスの筋力が弱くなってしまうなどもありますので、もし損傷、断裂の際は医師の方と相談して行ってください。
損傷や断裂までいかないように日々トレーニングとケアをすることが大切です。
コレクティブエクササイズ、ストレングス、ムーブメント、ストレッチまでバランスのいいトレーニングメニューを行っていきましょう！
今回は以上になります！
膝前十字靭帯断裂については下記記事も参考にしてみてください！
https://www.rakuwa.or.jp/clinic/marutareha/reha_shikkan/acl_damege.html
今回は以上になります。
CS60の詳細については下記サイトよりご参照ください。
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お読みいただきありがとうございました！
それでは一本締めで！よーお！
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