皆様、おはようございます！こんにちは！はたまたこんばんは！
ボディケア&パーソナルジムLea代表の齊藤です！
今回はBCAAの活用法について書いていきます！
BCAAといえばトレーニング時のイントラワークアウトとしてフィットネス的な使用が有名ですね！
改めて効果を振り返るとともに、高齢者の方への栄養療法的な使い方としての視点でご紹介していきます！
では早速いきましょう！
そもそもアミノ酸とは？
BCAAもアミノ酸の一種であり、バリン、ロイシン、イソロイシンで構成されています！
アミノ酸とは生体のタンパク質を構成するαアミノ酸を指し、ヒトのタンパク質は20種類のアミノ酸から構成されています！
体内の代謝では必要十分量を生成することができず、食事を通して摂取する必要がある9種類を必須アミノ酸(EAA)と呼びます！
残りの11種類は体内で生成することが出来る非必須アミノ酸だが、アルギニンやグルタミンなどは成長期やストレス下において必要量が増加して体内の代謝だけでは賄うことができなくなるため条件下必須アミノ酸と呼ばれています！
BCAAとは？
BCAA(Branched-Chain Amino Acid:分岐鎖アミノ酸）は必須アミノ酸のバリン、ロイシン、イソロイシンの総称です！
枝分かれするような構造をしていることから分岐鎖と呼ばれています！
BCAAは芳香族アミノ酸と違い、肝臓を経由せず、腸管から血中を通り筋肉で代謝されます！
よってBCAAは筋疲労の軽減などにも効果があると考えられています！
それだけでなく、腸内細菌叢による代謝産物を介して肝臓にも有益な効果が期待できます！
BCAAのフィットネス的効果
BCAAの効能をあげていきます！
・筋タンパクの合成
mTORの活性化になります！
mTOR(エムトア：mammalian Target of Rapamycin)とはヒトなどの哺乳類の細胞内シグナル伝達に関与するタンパク質の複合体です！
ヒトではmTORC1、mTORC2が存在しています。
mTORが活性化することでタンパク質合成を促進し、分解を促進することから筋肉の増加に関与が強いと考えられています！
ただしmTORを活性化する条件はインスリン、ロイシン、IGF-1インスリン様成長因子）の増加、十分なエネルギー(ATP)などの栄養状態になります。
なので筋タンパクの合成には他の必須アミノ酸(EAA)も必要であるため、筋タンパク合成のためにBCAA単独での摂取は有効とは言えないかもしれません！
どちらかというと筋分解抑制効果が高いとも言われています！
ちなみに私はEAAではなくトレーニング中はBCAAを飲んでいます！
・疲労の軽減
BCAAの効能として中枢性疲労の軽減があるとされています！
血中に存在するトリブトファンが脳内へ取り込まれ、セロトニンへ代謝されるのですがセロトニンはメラトニンへ代謝され、睡眠に誘導させるといった効果もあることから疲労と関連があると考えられていました！
トリプトファンは血中ではアルブミンと結合しており、脳内へ取り込まれる際は遊離してレシステムトランスポーターを通過するとされ、BCAAも同様のトランスポーターを使用して脳内へ取り込まれるため、BCAAを摂取し、血清BCAA濃度を上昇させ、Lトランスポーターの利用をBCAAで占めることによってトリプトファンの脳内への取り込みを阻害し、セロトニンの生成を減少させることができます！
これがBCAAが疲労感の軽減や集中力維持に効果があると言われています！
ただ疲労には低血糖に由来するもの、末梢性疲労などもあり、BCAAだけで効果がある
とは言えない部分もあることは覚えておきましょう！
⚫️BCAAの栄養療法
次は栄養療法の視点です！
特に肝機能の低下がある方には必須ともされています！
見ていきましょう！
・低栄養の改善
低栄養の改善としまして、低アルブミン血症の改善や肝硬変の改善が見込めるとされています！
低アルブミン血症（3.5g/dl未満）の心不全患者18名にLIVACT®を1日3回、28日間に渡り摂取する群と対象群に分けた研究ではLIVACTe（計4gのBCAA）摂取群において有意なALB値の改善が確認されたもされています！
(Yuichi Uchino et al. Am J Cardiovaso Drues. 2018 Aug. )
また肝硬変患者へのBCAA投与は血清アルブミンレベルを増加させ、肝機能が回復します！その主要因子はロイシンとされています！またBCAAがアンモニアの分解を助けてくれ、肝臓の負担を減らしてくれます！
(Chiori Ijichi et al. Biochem Biophys Res Commun. 200
以上のことからBCAAの摂取が低アルブミン値の改善が見込めて、肝臓の数字の改善に有用であると言えます！
まとめ
BCAAはフィットネス業界において有名なサプリメントです！
ですが改めてフィットネス的な視点で見てみるとBCAA単独の摂取では狙った効果が得られないことも多いです。
筋タンパクの合成にはEAA全体が必要であり、インスリン分泌も必要になります！
集中力維持や疲労軽減においてもセロトニン以外の問題が関係してくることもあります！
しかし栄養療法の視点で見るとBCAAには明確な活躍場所が出てきます！
低アルブミンや肝硬変に対する効果が見込めます！
10~12g/1日を目安に摂取することで肝機能が改善され、数値への変化も期待できるようになりますので、栄養療法的に取り入れてみてもいいかもしれません！
BCAAと肝機能については下記記事も参考にされてみてくださいね！
https://www.otsuka.co.jp/health-and-illness/liver-cirrhosis-nutritional-therapy/nutrition-and-prognosis/
今回は以上になります！
お読みいただきありがとうございました！
それでは一本締めで！よーお！
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